節水効果が高いのは?斜めドラム洗濯機・超節水便器・節水シャワー・食洗機の調査

様々な節水機器がありますが本当に節水効果はあるのか。
今回は節水効果の期待される斜めドラム洗濯機・超節水便器・節水シャワー・食洗機について、実際の生活現場でどれだけの効果があるのかを検証した実験結果を見ていきたいと思います。
節約・エコを意識したリフォームや新築、節水機器選びの参考にしていただけますと幸いです。

【1分紹介】節水効果が高いのは?斜めドラム洗濯機・超節水便器・節水シャワー・食洗機の調査

節水効果 設置前後の給水量変化

<表1>は、戸建て住宅を対象に節水機器として効果があると言われている斜めドラム洗濯機、食洗機、節水シャワー、超節水便器を設置し、設置前後の洗濯機・台所・お風呂・トイレの給水量を比較した実験の結果の抜粋です。

【調査概要】
2006年6月〜2007年3月の10ヶ月間にわたり、つくば市近郊の3人、4人、5人の構成世帯を対象にそれぞれ2世帯ずつ計6世帯について、節水機器の設置前後での給水量の変化を調査
参考資料:日本建築学会環境系論文集「戸建住宅における節水機器の使用効果に関する研究
節水機器計測場所効果
斜めドラム洗濯機洗濯機平均60%の削減率
超節水便器トイレ平均20%の削減率
食洗機台所顕著な変化なし
節水シャワーお風呂顕著な変化なし
<表1>節水機器設置前後の給水量の変化
参考資料:日本建築学会環境系論文集「戸建住宅における節水機器の使用効果に関する研究

斜めドラム洗濯機の節水効果

従来の全自動洗濯機はどの世帯でも一日の使用量が100L以上だったのが、斜めドラム洗濯機では69Lと従来の給水量の60%程度の削減効果を確認した。

メーカー公式HPで発表されているドラム洗濯機の節水効果に関するデータと同等、またはそれ以上の節水効果を実際の使用現場で確認することができた。

【メーカ発表】ドラム洗濯機の節水効果

メーカー Panasonicアイリスオーヤマ
節水効果53.5%49%
<参考資料>
アイリスオーヤマ:ドラム式と縦型 電気代・水道代の違い
Panasonic:ドラム式洗濯機

超節水便器の節水効果

従来の節水便器(大洗浄 8L~10L/回,小洗浄 6L~8L/回)と超節水便器(大洗浄6L/回 ,小洗浄5L/回)の比較すると超節水便器を設置した世帯で平均20%の節水効果を確認した。

【メーカー発表】超節水便器の節水効果

メーカーLIXILTakara standard
節水効果60%~69%60%~68%
参考資料
LIXIL:「サティス:サティスならではの充実機能
Takara standard:「トイレ ティモ二

メーカー発表の数値と表1の実験では条件が異なるため、節水効果に開きはあるが、LIXIL発表データの比較元の流水量を13L/回から8L/回に修正して計算すると約34%の節水効果ということになり、表1の結果20%に近い数値になる。

食洗機の節水効果

台所の給水量は食洗機の設置前後で顕著な変化は見られなかった。

某メーカーが公式HPで発表しているデータによると、
5人相当の食器で手洗いの約1/6の水で洗える”となっている。
純粋に食器を洗うための水量と台所全体の水量の違いがあるため<表1>の結果と単純比較はできないが、食洗機で洗う前の予備的な洗浄や調理器具の洗浄があったり、
手洗い洗浄時に水を出しっぱなしにするケースが減っているなどエコに対する意識が浸透してきたなどの要因もあり、台所全体としての節水効果は低いのではないかと考えられる。

節水シャワーの効果

お風呂の既設シャワーを節水シャワーに交換した調査では、お風呂の給水量に大きな変化は見られなかった。浴槽へのお湯張りなどシャワー以外で使用される量が多かったこと等によるものと考えられる。

某メーカーが公式HPで発表している節水シャワーの節水効果が約20%となっており、<表1>の実験結果とは大きく異なる。<表1>の実験がシャワーだけでなく湯船へのお湯張りなどシャワー以外の使用も含んでいるため純粋な比較はできないが、シャワー以外の目的で使用する量が多い家庭では節水シャワーに変えてもお風呂の給水量の削減はできないのかもしれない

反対に、湯船にお湯をためずにシャワーだけで済ませている家庭では節水効果が数値として現れるのではないかと考えることができる。

まとめ

  • 節水効果の期待できる節水機器は「斜めドラム洗濯機」と「超節水便器」
  • 食洗機と節水型シャワー水栓については、給水量の顕著な変化は見られなかった。浴槽のお湯張り、食器の予備洗浄など目的外の使用が発生してしまうことなどが要因と考えられる。
  • 食洗機や節水型シャワーについては、使用用途を限定することで節水効果を得られる可能性がある。